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-おうちでできる構造解析 番外編-放射光施設で収集したデータを持ち帰って解析するとき、ビームポジションがずれてうまくいかないことがあります。 ビームポジションはDENZOのログに残るのでこれを参考に値を入力します。もちろん、放射光施設で一度データ処理をしておく必要があります。
結果の出力ディレクトリ(Output Data Dir)のdenzo.logを見ます。分解能の目安はRmergeやI/sigmaなど議論の分かれるところですが、ここではI/sigmaを指標とします。 I/sigmaのグラフのliner scaleをクリックして、I/sigma > 2の位置で最高分解能を決定します。
I/Sigma vs. Resolutionというグラフがあるので、左下の水色のボタンを押して対数軸から線形軸に切り替えます。下の方に見えるグレーの横線がI/sigma = 2の値なのでこれを目安にします。(左ドラッグで拡大、右クリックで拡大解除)空間群がわかったら、Integrateの際に生成されるファイル(.xファイル)を読み込んで、空間群を変更してscaleのみやり直します。 (HKL2000を終了していなければそのまま空間群を変更するだけで大丈夫です。)
"Scale Sets Only"にチェックをいれて、左のツリーから.xファイルの入っているディレクトリ(ファイルの読み込みの出力ディレクトリ)を選択して、"New Output Data Dir Data Dir"の横の[>>]をクリックします。