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通常、PowerpointやPhotoshopで後からラベルを入れるほうが見やすく、便利です。 しかし、3Dプリントやステレオ図では、PyMOL上でラベルを入れる必要があります。 ここではPyMOLでラベルを入れる方法を解説します。

ラベルの挿入

  1. ラベルを入れたい残基をクリック
  2. ラベルを入れたい残基(原子)をクリックします。 このクリックした残基の奥行きにラベルが入ります。(上下左右は後で調整します。)



  3. コピー
  4. External GUIに"You clicked /2BU4//A/GLU`46/CA"と表示されるので、赤色の部分をコピーします。 (ここではchainAの46番目のグルタミン酸のCαをクリックしました。)

  5. コマンド
  6. 先ほどコピーしたものを利用して、コマンドラインに
    label /2BU4//A/GLU`46/CA, "Glu46"
    と入力して、Enter(""内に任意のラベルを入力)



サイズとフォントの調整

  1. サイズ
  2. コマンドラインから
    set label_size, 20
    赤色の数字にフォントのサイズを入力します。(デフォルトは14)
    サイズを決めた後に、拡大縮小するとタンパク質と文字の比が変化するので、 作図するサイズにウインドウを合わせておくとよいです。

    また、数字に - を付けることで絶対値で指定できます。例えば、
    set label_size, -1.5
    とすることで、フォントサイズを1.5 Angstromに指定することができます。 この場合は作図するサイズを意識しなくて済みます。

  3. フォント
  4. コマンドラインから
    set label_font_id, 5
    赤色の数字に5~16の数字を入力します。 それぞれにフォントが割り振られているので、好きなフォントを選びます。(デフォルトは5)


位置の調整

External GUIの "Mouse → 2 Button Editing"に変更して、
Ctl+左dragでラベルを移動させる。
(マウスを元に戻すときは "Mouse → 3 Button All Modes")

完成



おまけ その1

間違えてラベルを入れてしまい、一つだけ消したいときは
  1. 残基をクリックして、ラベルを消したい残基を選択
  2. オブジェクトパネルから
    (sele)の "Label → Clear"


おまけ その2

文字の色を変えるときは
set label_color, white
赤色の部分に任意の色を入力します。

また、
set label_outline_color, black
で文字の縁取りをすることができます。

白文字に黒の縁取りをいれると、こんな感じです。 どうしても被って文字が見づらいときに使えるかもしれません。